ようやくキューバ旅行の現地編がスタートする。
準備編、計画編を経てちょうど1年が経つ。出発は2017年11月23日だ。
計画編と準備編を合わせてキューバ旅行シリーズの15本目でようやく出発なのだ。
その現地編も1日目も分割して投稿します。
INDEX
スケジュール
キューバ旅行1日目のスケジュールの予定だ。
東京からハバナへの移動するだけの1日である。
キューバ旅行1日目
2017/11/23(祝)~ハバナへGO!
時差-14時間 日程 (現地時間) 備考
16:40 羽田空港国際ターミナルチェックイン3F 往復エア・カナダ
18:40 16:40 羽田~トロントAC006 11h55m 777-300ER
16:40 18:55 トロントにて乗り換え、2h15m ピアソン空港
18:55 22:30 トロント~ハバナAC1876 3h35m A319、機内食なし
両替
タクシー移動(ホセ・マルティ空港~旧市街)
ハバナ泊:CASA 0時過ぎる
出発~乗り継ぎ
羽田空港
自宅へは地元の最寄り駅からバスで空港に向かう。
コートはバスまで送ってくれた母に預ける。
荷物が多いので冬物は手元からなくして少し身軽になった(身軽になったことが帰国時に失敗だったと判明するが…)
今回の旅行に持参した荷物であるスーツケース、リュック、肩掛けポーチを紛失しても写真で説明ができるようにパチリ。
同行者Fさんと羽田空港の国際ターミナルで落ち合う。
Fさんは会社の先輩であり友人だ。
筆者が入社時から仕事で絡むことがたびたびあり、入社して8年目ぐらいからプライベートの話もするようになった。
旅行にお誘いした時点では一緒に飲みに行ったこともなければ、もちろん旅行にも行ったことがなかった。
旅行が決まってからは何度か飲みに行ったが、2人で旅行するのは今回が初めてである。
イミグレ通過前に空港のドラッグストアでウコンを買いに行く。
キューバのラム酒を使ったモヒートはアルコール度数が強そうだったからね。
ドラッグストアにはたくさんの種類のウコンが陳列されていた。考えることはみな同じらしい。
即効性もあり、水なしでも飲める粉末タイプの「ウコンの力」3回分セット×2を購入した。
ちなみに粉末タイプのほか顆粒タイプもある。
イミグレはパスポートに指紋認証を登録しておいたのですぐにクリアした。
AC006便
18時40分発AC006便でトロントに向けて離陸。
初めてのエア・カナダである。機内食やサービスは事前に調査済みだ。
座席にはUSB差込口があり、モニターはタッチの反応が良い。
モニターからドリンクサービスと機内食のメニューも確認できる。
離陸後のドリンクサービスでは、蓋付き白ワインを頼んでベビースターをつまみに飲む。
ベビースターって、お菓子にもおつまにも合う。難点はこぼれ落ちやすいことか。
離陸1時間半後、最初の機内食。
チキンかビーフを選べるので、筆者はビーフ、Fさんはチキンを選択した(写真はビーフ)
チキンはライスが、ビーフはポテトが添えられるようだ。
他の航空会社に比べると少なめに感じたが、ベビースターを食べた筆者にとっては適量だった。
キューバ到着へはよる到着なので、時差ボケしないように次の食事まで今だけ寝る。
離陸6時間後、軽食が配られる。すでに目覚めていて逃さずに済んだ。
事前の調査通り、すでにお湯が入ったカップヌードル・サンドイッチ・クラッカーだ。
カップヌードは日清食品のモノではあるが日本製ではない。
ラベルはすべて英語で、恐らくアメリカかカナダで作られている。
海外で作られたカップヌードルは外国人の味覚に合わせているようで、日本で食べるカップヌードルとは違うモノだった。
具材は卵も謎肉もなくコーンのみ、麺は太い、スープは薄味であまり美味しくない。
でも退屈な機内では温かい汁物は嬉しく完食した。
欧米人の好みを知ることができて良かった、かな。
サンドイッチは2種類。
チキンと卵だったと記憶している。
サイズはそんなに大きくなく、カップヌードルより断然美味しい。日本で作られたのだろう。
お腹いっぱいとなり、クラッカーは食べずに日本へ持ち帰り。
到着2時間前か、3回目の機内食。
メインのおかずはウインナー、ポテト、ウィンナーなど。
まだお腹いっぱいで、美味しくもないのでほとんど残す。
食事以外はをAmazonタブレットフル活用する。
あらかじめダウンロードした漫画「中間管理録トネガワ」とイギリスドラマ「ダウントン・アビー
」だ。
「カイジ」のスピンオフである「中間管理録トネガワ
」は購入になるが、「カイジ
」より面白い。1人でニヤニヤし、退屈な機内では気晴らしになる。
7巻まで出ているが1~3巻までしか購入しなかったことを悔やんだほどだ。
「ダウントン・アビー」はシーズン6まであり各シーズン7話程度あるので延々と楽しめた。
プライム会員だとAmazon video無料視聴できる作品が多い。スマホやパソコンからの視聴も可能だ。
Amazon kindle(書籍)の無料対象はAmazon video
に比較すると数少ないが、荷物が身軽になることが最大のメリットだと言えよう。
視聴以外には機内モニターに備え付けのゲーム「SUDOKU(数独)」をひたすらやり込む。
難易度がEasy、nomal、Hard、Extraの4段階がある。
筆者にはメインはHard、たまにExtraがちょうど良かった。
乗り継ぎ
離陸11時間55分後の16時40分、トロントの空港に到着した。
トランジットは2時間15分。
トロントの空港のロビーは成田空港よりゆったりしていてオシャレな雰囲気だ。タブレットもWi-Fiも設置されている。
ハバナ行きの飛行機は機内食がなく夜中に到着なので、お腹を満たすためにピザを注文した。
トロント空港での支払いはクレジットカードかユーロがスムーズだ。
今回は家に残っていたユーロで支払い。
・・・肝心な味が薄くてまずい。かなり残してしまった。
北米の人は薄味が好みなのだろうか?
AC1876便
トロント時間の18時55分にAC1876便ハバナ行きが出発。トロント行きと同じ航空会社のエア・カナダだ。
トロント行きより小さな航空機で機内食は出ない。
Fさんとは少し席が離れてしまい、筆者は白人の若者(男女グループ)に右隣と後ろで挟まれた。
その若者たちは離陸から着陸まで3時間半ずっーーと騒がしかった。
左隣の白人のおば様と「うるさいわね。困っちゃうわぁ」といった感じでアイコンタクトをしたほど。
飛行機の着陸時も歓声がすごかった。
到着
ハバナのホセ・マルティ空港、荷物を受け取る
ハバナのホセ・マルティ空港には予定の22時30分より早く到着した。
日本とは時差-14時間。日本はすでに翌日昼12時を過ぎる頃だ。
この時点ですでに長い一日であったが、まだイミグレ通過・荷物を受け取り・両替・宿まで移動…と先が長い。
イミグレでは海外保険証を求められることなく、パスポートとツーリストカードをチェックしてあっさり通過した。
1番の不安はスーツケースが無事に出てくるかだ。
他のブログで「スーツケースが出てこなかった!」という経験談をあちこちで目にしていたから。
荷物を受け取りに行くものの、スーツケースがどこのターンテーブルから出てくるのか掲示がない。
空港職員も周りの利用者も分からない様子だった。
ターンテーブルの数が2つか3つだったので、2つのターンテーブルが見える場所で待っていると筆者のスーツケースはあまり待たずに出てきた。
安心した。
ところが同行者Fさんのスーツケースは、もう一方のターンテーブルからスーツケースが出てきたのだ。
バラバラに荷物が出てくるシステムならそりゃ掲示がないはずだ。納得。。
掲示がないのも、違うターンテーブルから出てくるのも初めての経験である。
さすがキューバ、、ブログで読んでいない経験をした。
荷物受け取りを出ると長蛇の列が登場する。
噂に聞いていた入国時の荷物検査も初めての経験だ。
出発の保安検査みたいにX線を通す。無事に通過した。
夜中なのに荷物受け取りも検査も人でゴッタ返していた。
両替
次のミッションは両替である。
空港の外にある両替所へ向かう。
私にとって海外の空港に初めて外に出ることは、海外旅行の楽しみポイントの1つである。
匂い、湿気、気温、人の雰囲気、騒々しさ。
国内の地方にある空港だって都内の空港とは違うが、海外の空港は異国感をダイレクトに感じられるぐらいの違いだ。
ハバナの第一印象は匂いだ。日本とはとにかく違う。
燃費の悪そうなクラシックカーによる排気ガスの臭さ、祖父母の家の匂いが混ざった感じだ。
キューバ革命の頃である1950年代前半の日本も、ハバナと同じような匂いだったのかもしれない。
それでもいつもの海外旅行と同じように、この匂いで感じた印象は3日目にはなれてしまうだろうと思った。
実際は排気ガスの匂いだけが最後まで慣れず。
湿気は日本の夏より少しマシで、東南アジアのような不快感はなかった。
気温も夜は長袖1枚でちょうど良い。
アジアのように地元の人はおらず、騒がしい空港内とは違って外は静かだった。
両替所の話に戻る。
キューバではクレジットカードも使えないので、現地通貨を持っていないとタクシーに乗れないのだ。
翌日に街中でゆっくり両替…という選択肢はない。
別フロアの出発ロビーに現金通貨をキャッシングできるATMがあることは事前のリサーチで知っていた。
並ばずに両替ができるので出発前に手順だのをシミュレーションしていたが、長時間の旅で冒険する気力は全くなかった。
両替所は空港を出た壁際の左右2ヶ所にある。
筆者たちは右側の両替所に並ぶ。
窓口では2人の女性が忙しそうに対応しており、両替所の近くに警察らしき人が警備しており安心した。
空港ミッションの中では両替が一番並んだが、それでも30分も待たなかったと思う。
事前リサーチでは両替に1時間並ぶと聞いていたので、スムーズさに拍子抜けした。
自分の番が回ってきた。
有料トイレや少額の買い物では大きい額のお金は受け取ってもらえないと聞いていたので、細かいお金に崩してもらうことにする。
覚えてきた英文フレーズ「Small bills, please.」とお願いしたが、無言で横を首に振られた。残念。
受付スタッフはとても忙しく無愛想だった。余裕がなさそう、仕方ない。
空港でのミッションはすべて終えたので、ハバナ旧市街にある日本で予約した宿(CASA)へ向かうタクシーを探す。
クラシックカーはほんの少し見かけた程度で、ほとんどが黄色い新しめのキレイなタクシーだ。
恐らく製造から10年も経っていないであろう。
クラシックカーはスピードが遅いと聞いていたので、一刻でも早く宿に到着したい筆者はその黄色いタクシーにした。
タクシーに乗車、宿へ向かう
タクシーのドライバーに値引きを交渉開始する。
空港~ハバナ市街への夜間のタクシー相場は30CUC(昼間は25CUC)とリサーチ済み。
実際すぐさま30CUCをドライバーから掲示された。
相場通りの30CUCなので交渉する必要はなかったが、筆者は「値引き交渉」をやりたかったのだ。
20CUCから始めたら、すぐにドライバーによる25CUCの掲示される。
相場より安くなったことと値引き交渉が経験できて満足し、25CUCで交渉が成立した。
タクシーに乗り込むとカーナビ用ではないモニターが設置されている。
クラシックカーでボロいイメージのキューバなので、日本でもどの車にもあるわけではない設備に驚いた。
運転中に若者による流行りのミュージックビデオを流してくれて、キューバらしいリズムにテンションが上がる。
すごくノリの良い音楽で身体でノッていたら、色々な音楽を聞かせてくれた。
ドライバーとどこの国から来たとか、ちょっとした雑談も交わす。
勉強してきたスペイン語が思ったより通じ、簡単なスペイン語を話すことも喜んでくれた。
空港から市街地に入るまでほぼ街灯がなく、ただただ真っ直ぐな道だった。
途サイレンを鳴らす救急車ともすれ違った。救急車もボロくはないように見えた。
途中、スピードを緩めたドライバーが内務省にあるチェ・ゲバラとカミーロ・シエンフェゴスの有名な壁画の存在を教えてくれた。
ライトアップされたチェ・ゲバラたちが浮かび上がってキレイだった。
2日後の昼間、オプショナルツアーで寄ることが楽しみになる。
もし個人でじっくり壁画のライトアップを見るなら、タクシードライバーに空港から市街への移動途中に下車観光を依頼するのもアリだと思う。
市街地に入る。
よくTVに映るマレコン海岸沿いにようやくキューバに来たことを実感した。
市街地でもどこの領事館や国家機関の建物か指を指しながら教えてもらう。
そうこうしているうちに、旧市街の住宅街へと風景が変わった。
夜中0時頃で街灯も少ないのに、人がそこそこ歩いている。
予約していた日本人オーナーの宿「CASA SAYU」をドライバーが住所と日本で印刷してきた地図を頼りに探す。
キューバの住所設定が曖昧なのか、とても分かりにくいようで掲示してある小さな文字のCASA名を一つずつドライバーが窓から確認して回る。
後日、オプショナルツアーや別のタクシーも迷っていたので本当に分かりづらいようだ。
でもちゃんと看板を見つけてドアの前で荷物を降ろしてもらえた。
優しい気さくなドライバーさんだった。ありがとう。
東京から宿到着まで想像以上に順調だった。
予想では到着0時過ぎだったので夜0時前の到着は早かった。
それでも昼間に自宅を出てすでに20時間以上。長い1日で疲れた。
「さて、これでゆっくりできる!」と思ったが、筆者たちにとってまだまだ長い1日が続く。
次の記事である「1日目のこれから」は年内に更新できたらと思う。